フラッシュメモリ選びは難しい!?

メモリというと書き換え速度が非常に速い、というイメージがありますが、実は結構違いがあります。
USBメモリやSDカード、コンパクトフラッシュなどに使われているのがフラッシュメモリです。
例えば、「USBメモリ」は正直言って見かけはどれも同じような物ですが、データの入れられる容量や機能、
内蔵されているフラッシュメモリの種類などによって1GBの低容量で安い物では1000円以下、
8GB前後の高機能な物では数万円するのもあります。
USBメモリに内蔵されているフラッシュメモリには、大きく分けてSLCとMLCの2種類があります。
性能がよいモデルに使われているのが、SLC(シングルレベルセル)です。
データの書き込み速度が非常に速く、10万回程度の書き換えが可能であるなど耐久性が高いのが売り。SLCをうたっているモデルは容量の割りに高いモデルが多いです。
安くて大容量モデルで使われているのがMLC(マルチレベルセル)です。
このタイプは読み込みは速いのですが、データを書き込むには非常に時間がかかります。
(例えば1GBのデータを書き込むのに数時間かかることもあります)
また書き換えの回数が1万回程度と少なく、SLCに比べて寿命が短くなっています。
ここで、値段が高ければよいか?という疑問が浮かびますが、案外そうでもありません。
スペック表をよーくチェックすると安くても性能のよいモデルがあったりします。
性能の違いのポイントは、データの書き込み速度。
メーカーサイトのスペック表によくある連続書き込み書き込み速度が10MB/s以下のはほとんどMLCです。ハズレのものだと1MB/s以下の激遅タイプもあります。
SLCタイプだと10MB/s以上、性能のよいものでは20MB/sの高性能なものもあります。このタイプだとデータの書き込みが発生するソフトウェアを入れても快適に使えます。
ちなみにWindows VistaにはUSBメモリを装着することで速度をアップさせるReadyBoostという機能が
ついていますが、この機能は主にUSBメモリの読み込み機能を使うので、書き込みが遅いMLCタイプでも
ReadyBoost対応をうたう製品がたくさんありますが、書き込みの速いUSBメモリが欲しい人はReadyBoost対応に騙されないようにしましょう。
ここではUSBメモリを主体に書きましたが、同じフラッシュメモリを使っているSDカードやコンパクトフラッシュにも速度の違いがあります。
高画素の一眼レフタイプのハイエンドデジカメを使っている場合は、高速タイプを選びましょう。
SDカードの場合は、高速タイプは2GB以上の大容量を扱える「SDHC」に対応したモデルが中心です。
書き込み速度は「Class」で表記され、
Class 2: 2MB/s
Class 4: 4MB/s
Class 6: 6MB/s
という感じになります。
コンパクトフラッシュの場合は、○倍速、という形で表現されます。
この速度はCDのデータ転送速度である150KB/s(1.2MBit/s)を1倍として記載されていて、一般的なモデルでは10~20倍速、高速モデルだと266倍以上になっています。
次世代ハードディスクと呼ばれるSSDも似たような傾向となっています。
●USBメモリお勧め
SLC採用の高速メモリ
SLCとMLCの両方の特性を組み合わせた大容量モデル
MLCタイプで安くてそこそこ速いモデル
●おまけ
■新規格のSDHC対応
■コンパクトフラッシュ
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