マザーボードの選び方

マザーボードを選ぶポイントは、どんなCPUを使いたいかを基準にすると選択しやすかったりします。
PCを自作する上で、必ず必要となるのがCPUやメモリ、チップセットなどあらゆるパーツを載せるための
マザーボード。
マザーボードは機能や大きさなどによって種類が山のようにあります。
あとは将来的にどんな機器(テレビチューナーとか)を接続したいかといった拡張性をどれくらい持たせるかが
ポイントです。
チェック1:CPUはどれを選ぶか
CPUに関しては、IntelとAMD系の2種類。現在人気が高いのは、動作性能が高く消費電力の少ない
Core 2 Duoシリーズが搭載可能なIntel系CPU。
AMD系はCPU単価が安いこと、マザーボードもお手頃価格でハイスペックなものが多いので、
自作の予算を抑えたい人にはお勧め。
チェック2:チップセット選び
CPUが決まったら、第2のポイントはチップセットです。
チップセットはマザーボード上のCPUやメモリなどをつなぐコントローラのこと。
ビデオ機能を内蔵したものもあり、最初はチップセット内蔵のオンボードビデオを予算ができたら市販のビデオカードを買う といったこともできます。
チップセットは大きく分けてIntel系CPUが利用できるIntel製、 AMD製CPUが利用できるAMD製があります。
Intel、AMD純正については、最新ドライバの対応も早く、トラブルが少ないといったメリットがあります。
チェック3:マザーボードメーカー
マザーボードメーカーはほとんどが台湾メーカーです。数でいうと30社近いメーカーがあります。
下にはこれから紹介するマザーボードのメーカーを簡単にまとめてみました。
メーカー名 | コメント |
ASUSTeK | 黒い基板のハイエンドモデルから茶色い基板の普及モデルまで数多くの製品を手がけています。 不具合があっても、マザーボードのシステムソフトとも言えるBIOSの更新が早いためトラブル解決が早いこと、 地方でも入手できる流通量の多さが人気です。自作市場の老舗メーカー!! |
GIGABYTE | 必要な機能をバランスよく取り入れたコストパフォーマンスの高い製品が多く見られます。 また日本製コンデンサを重視した製品の多さも特徴です。自作市場の老舗メーカー!! |
BIOSTAR | リーズナブルな価格で製品を出してくることで知られています。 |
ASRock | マイナーなチップセットや特殊な組み合わせのパーツを使い、変わったマザーボードを作る通称「変態メーカー」 |
○チップセットの種類
■インテル
・Intel P35系列
最新CPU「Core 2 Duo E8x00」系が利用できるインテルのローエンドチップセット。
1万円台で購入できるマザーが多く、また種類も豊富。
RAID機能をサポートするサウスブリッジにICH9Rを載せた製品がお勧め
![]() | マザーボード上に無線LAN機能を内蔵した上位モデル。 やや価格は高めだが、効率よく熱を逃がす大型ヒートシンクやオーバークロック向けの機能など多機能が売り。 |
![]() | 省電力機能を備えたマザーボード。 実売価格が安く対応CPUが豊富なこと、 国産コンデンサ搭載など盛りだくさんで人気が高いモデル |
・Intel X38系列
ハイエンド仕様のチップセット。
P35系との一番の違いは、現行の倍の5GT/sという転送速度を持つ拡張スロット「PCI Express 2.0」規格に準拠していること。
最新メモリ規格であるDDR3対応のマザーが多い。
品質のよいコンデンサなどを載せたハイエンドマザーボードに使われている
![]() | X38対応で2万円台で購入できる。 メモリも安価なDDR2タイプが 利用できるので、予算も比較的抑えることができる。 |
・Intel G33/35系列
オンボードビデオを搭載した低価格モデル。
G33とG35の違いはオンボードビデオの性能。
とはいっても速度は専用カードにはおよばず、ゲームなどをやるには向かない。
小型PCを組むのに最適なmicroATXサイズのマザーボードに対応した製品が多い。
G33製品であれば、実売価格が1万円前後で買えるものも多く、低予算で済ませられる。
![]() | Intel G35を載せたmicroATXマザー。 microATXモデルながら、サウスブリッジにICH9Rを搭載、メモリスロットも4本用意されているなど拡張性が高い。 ただし価格はやや高め。 |
![]() | Intel G33を載せて低価格を実現したATXマザー。ATXなので拡張スロットも多く、またサウスブリッジにICH9Rを搭載していることから人気があるモデル。 |
■AMD
AMDのAthlon X2シリーズやPhenomシリーズを搭載可能なチップセット。
AMDはグラフィックスチップであるGPUも製造するメーカーでもあるため、オンボードビデオの性能はIntel製チップセットより大幅に高い。
またブルーレイの動画再生支援、ハイビジョン出力用のHDMI端子対応、Intel系チップセットより省エネ機能など多機能でありながら、低価格なのがポイント。
・AMD 780G
同社のGPU「RADEON HD 3200」をもとにしたオンボードビデオを内蔵した最新チップセット。
Phenomシリーズを搭載可能なAM2+規格に対応している。
DirectX 10に対応しているほか、動画再生支援機能を持つなどチップセットとしては非常に高いビデオ機能を持つ。
Crysisも最高モードでそれなりに動くなど、その性能はオンボードとは思えないレベル。
また、市販のRADEON HD 3450搭載ビデオカードをPCI Express x16スロットに取り付けると内蔵GPUと合わせてマルチGPU構成で利用できるといったゲーム向け機能も備えている。
![]() | メモリスロット4本という拡張性を持つmicroATXマザー。 AMD780G搭載マザーでは実売価格も安く、動作実績が多いことから人気が高いモデル。 |
・AMD 690G
Athlon X2シリーズが利用できるAM2規格に対応したチップセット。
DirectX 9クラスのグラフィックスチップ「RADEON X1250」を内蔵していて、
オンボードビデオながらHDMIなどの大型液晶につなげることのできるコネクタを持っている。
最新CPUであるPhenomシリーズには対応しないが、チップセット自体が安いので出ているマザーボードの種類がとても多い。
![]() | ATXサイズで拡張スロットやメモリスロットの本数が多く、安価な定番マザー。 機能としては、可もなく不可もなくといったところだが、トラブル少ないことから人気がある。 |
・AMD 790FX
AM2+プラットフォームや「PCI Express 2.0」規格をサポートするハイエンドチップセット。
ビデオ機能は市販の拡張カードを使う設計になっている。
なんと最大4本のビデオカード用拡張スロットが搭載できる。
この4本に同時にRADION HDシリーズを接続してCrossFireを構築することで、超高速3Dができる設計になっている。
このほか、チップセットとしては、非常に省電力なのも売りの一つ。
![]() ![]() | 最初に市場に流通したAMD 790FX搭載マザー。 PCI Express x16スロットを4本搭載し、CrossFireに対応している。 |
![]() | 無線LAN機能を内蔵したハイエンドマザー。 メモリまで冷却可能な超大型ヒートシンクが特徴。 PCI Express x16スロットを4本搭載し、CrossFire環境を構築可能。 |
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